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チョウセンアサガオ


夏から秋に大きな花を咲かせます。挿し木(当年枝挿)で増やす大型の1年草ですね。果実は大きくトゲがあり熟すと裂けて三角の平たいゴマ状の種子が出てきます。現在栽培されているのは洋種朝鮮朝顔がほとんどだそうです。独特のジャコウの香りでも、また人気です。西洋では「シロバナヨウシュチョウセンアサガオ」が宗教儀式に多く用いられています。


毒草名  朝鮮朝顔、曼陀羅華、ダチュラ、エンジェルストランペット(Angel trumpet)、キチガイナスビ、ソーンアップル、、イガナスビ、ゲカコロシ、ストラモニウム、Jimsonweed
学 名  Datura alba NEES、Datura mete L.
特 性  ナス科 チョウセンアサガオ属、一年草、多年草
花 期  6月〜8月
仲 間  シロバナチョウセンアサガオ(Datura metel L.)、ケチョウセンアサガオ(Datura meteloides DUNAL)、ヤエチョウセンアサガオ(Datura innoxia MILL. var. cornucopaea)、ヨウシュチョウセンアサガオ(Datura tatula LINN.)、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium LINN.)、キダチチョウセンアサガオ(Brugmansia suaveolens)、コダチチョウセンアサガオ(Brugmansia arborea LINN.)
毒部位  全草、種子、根、葉、花、汁液
成 分  スコポラミン(Scopolamine)、アトロピン(Atropine)、ヒヨスチン(Hyoscine)、ヒヨスチアミン(dl- Hyoscyamine)、スコポレチン(Scopoletin)
症 状  妄幻聴、頭痛、めまい、意識喪失、呼吸停止、興奮、錯乱、炎症、悪夢


幻聴・頭痛・めまい・意識喪失・呼吸停止 

1804年10月13日、世界初の全身麻酔による乳癌摘出手術を行った華岡青洲(はなおかせいしゅう:1760〜1835)が妻や実母までも犠牲にして完成させた全身麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」には、主成分としてインド産のチョウセンアサガオの葉が使われていました。映画や舞台演劇でも話題になった小説「華岡青洲の妻(有吉佐和子:著)」には青洲をめぐる嫁姑の確執が興味深く描かれています。因みに10月13日は「麻酔の日」として日本麻酔科学会により制定されています。

 


曼荼羅華八分・草烏頭二分・白止二分・当帰二分・川弓二分(天南星)を細かく砕き、熱湯に投じてかき混ぜ、滓を除き暖かいうちにのむ。2〜4時間で効果あり。瞑暈昏睡し人事不省となる。※分=1匁の1/10=375mg

 2004/06



2003/09 2003/09

-------- 八重咲きチョウセンアサガオ --------
(Datura innoxia MILL. var. cornucopaea)

 





野生化して広がっているのはヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔=Datura tatula)やケチョウセンアサガオ(アメリカチョウセンアサガオ=Datura meteloides)になります。一年草。


-------- Datura meteloides DUNAL --------



アメリカチョウセンアサガオ

 

株全体にアルカロイドが含まれています。あちこちで栽培されたり、野生化していますが、汁液が皮膚に付いても炎症をおこしますので十分注意が必要ですね。


 

「ソーンアップル(Thorn-Apple)」ですね。果実は大きくトゲがあり熟すと裂けて三角の平たいゴマ状の種子が出てきます。興奮剤、幻覚剤にもなるそうですが大変危険です。シヴァの神のお気に入りにもなっていて信者の間では種子を食しこれに酔う習慣があります。



「これを飲んだ者は理性を奪われ、長時間、泣いたり、笑ったり、多弁になったり、眠ったりする。ときには正気であるように見えるが、実際には自分の話している相手が誰であるかも分からないのである。そして、精神錯乱が治まった後には、何が起こったのか全く記憶していない。」



2003/06 2003/06



2002/09

園芸店にも時期になるとたくさんの苗が置いてありますので、簡単に手に入れることができます。陰干しした葉を細かく刻み煙草のように吸って喘息の治療に用いたといわれます。


-------- Brugmansia suaveolens --------
(ナス科 ブルグマンシア属)




花が垂れ下がって咲く「木立朝鮮朝顔」です。ダチュラ、ダツラ、エンゼルストランペット(Angel's Trumpet)などと呼ばれるのがこのタイプ。ナス科ブルグマンシア(Brugmansia)属の非耐寒性低木。

ダツラ/トランペットフラワー



 

覗いてみました。特に変わったところは無いようです。


-------- Datura fastuosa --------



黄花八重咲種上向咲

2003/09

この切り株、たしかに木ですね。



≪MEMO≫
・曼陀羅華(まんだらげ)
 天から降り注ぐといわれる四つの花(四華)の一つ。他に摩訶曼陀羅華(まかまんだらげ)、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、摩訶曼珠沙華(まかまんじゅしゃげ)とある。摩訶は大きいという意味。
・地獄を見る。
・重症中毒発現量=種子50〜100粒。小児致死量(葉、種子)4〜5g
・譫妄=意識障害の一。軽度ないし中度の意識混濁があり、妄覚と精神的な興奮を伴う状態。
・アトロピン[C17H23NO3]
・臭化水素酸スコポラミン(Scopolamine hydrobromide)
・シロバナヨウシュチョウセンアサガオはゾンビパウダーの解毒剤となる。(ゾンビの胡瓜)
・シヴァの神のお気に入りで「シヴァ・シェーカラ(シヴァの冠)」と呼ばれている。
・華岡青洲と朝鮮朝顔
 
・青洲の里
 和歌山県紀の川市西野山
・日本麻酔科学会のシンボルマークに使われている。
 


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